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東海理化と精工技研が共同開発した「小型部品向け型内塗装技術」を活用したスイッチが日本初採用

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2025/04/10

株式会社東海理化は、株式会社精工技研と共同で開発した日本初の小型部品向け型内塗装技術が、トヨタ自動車株式会社のハイエースに搭載されるスイッチ部品に初めて採用されたと発表した(同社調べ)。

この型内塗装技術は、従来別々に行われていた「成形工程」「塗装工程」「乾燥工程」を、射出成形機を用いて金型内で一貫して行うことを可能にする 。「塗装工程」や、CO2が多く発生する「乾燥工程」を省略することで、生産時の消費電力削減を実現し、省エネルギーとCO2排出量削減によるカーボンニュートラルに貢献する。

また、全ての工程を一つの射出成形機で行うことができるため、各工程に個別に必要だった設備を減らすことができ、工場内の省スペース化と生産効率の向上が可能となる 。

今回、型内塗装が採用されたのは、トヨタ「ハイエース」のステアリングスイッチ構成部品。この技術により、従来工法品と変わらない見栄えを実現し、CO2排出量を約60%削減に成功した。