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【オートサービスショー2025・スキャンツールメーカー】検査用・整備用スキャンツールの最新モデルを各社が出品

オーテルは新型スキャンツール・ホイールアライメントテスター・エーミングツール兼用機「マキシシスADAS IA1000WA」を発表

  • #イベント

2025/08/08

 2025年6月19~21日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された、自動車整備機器の展示会「第38回オートサービスショー2025」(主催:日本自動車機械工具協会)。


 当記事では、スキャンツールメーカー各社が出品した、検査用・整備用スキャンツールの最新モデルをピックアップし紹介する。


【インターサポート】

 タブレット型スキャンツール「G-SCAN Z2」のAndriod ver.15対応モデルやWindows11対応モデル計3種類のほか、従来品より堅牢性を大幅に高めた3モデル共通のVCI「ZVCI2」を参考出品。

インターサポートG-SCAN Z2 Andriod ver.15対応モデル(左)、ZVCI2(右)

 また、自動昇降機能付き65インチ4KモニターにADASフロントカメラ用ターゲットを表示させ、国産車358車種・輸入車140車種のエーミングに対応する「ターゲットモニター」を参考出品した。

インターサポート・ターゲットモニター

【オーテル・インテリジェント・テクノロジー】

 設置工事が不要な可動式かつ100V電源で使用可能なスキャンツール・ホイールアライメントテスター・エーミングツール兼用機のニューモデル「マキシシスADAS IA1000WA」を発表。


 従来型「マキシシスADAS IA900WA」に対し、車種ごとに異なるターゲットをディスプレイへ自動的に表示する「デジパネエーミング」、クロスバーのヨー・ピッチ・ロール角・左右オフセット・前後5方向調整を全て自動調整可能とした「5ウェイオートレベリング」、全方位モニター用広角カメラエーミング時のターゲット設置位置をレーザーでガイドする「ダイナミックビューポジショニング」の各機能が新たに追加されたことを、ホンダ・ヴェゼルのエーミング作業実演を通じて強くアピールした。

オーテル・マキシシスADAS IA1000WAを用いたホンダ・ヴェゼルのエーミング作業実演の様子

【ツールプラネット】

 7インチモニターを採用する「TPM-7」にOBD検査専用VCI「NANO-LC」を組み合わせた「TPM-7 OBD plus」を中心に、診断レポート出力のほか対応スキャンツールのリモート操作も可能にするスマートフォン/タブレットアプリ「イージーレポートプラス」も訴求した。

ツールプラネットTPM-7 OBD plus

【日本ベンチャー】

 タブレットorノートPC型スキャンツール「VDS-Tab」を検査用・整備用スキャンツールとして再度参考出品。2026年4月発売に向けて、OBD検査の型式認定を申請中であることを告知した。


 24時間アクセス可能な同社クラウドサーバーにWi-Fiで接続し、診断・整備に必要な様々な情報を取得。実車より検出した故障コードを元に、点検すべきポイントを判断・表示するほか、参考値データを実車の実測データと表示しメカニックが比較することで、不具合箇所を特定しやすくする。

 また、ADASエーミングの作業手順や入力値、ターゲット設置位置などを、画像付きで表示し確認することも可能とする予定。

日本ベンチャーVDS-Tab

(文・写真=遠藤正賢)