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【アスナルセミナー2025・セミナー】日本自動車フィルム協会(JAFA)は日本自動車用フィルム施工店協会(JCAA)からの名称変更の経緯などについて説明

日本コーティング協会(JCA)は「磨き」の数値化の取り組みについて紹介

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2025/10/29

 2025年10月25日に相模原産業会館(神奈川県相模原市)で開催された、カーディテーリング業界向け講演および展示会「第15回カーディテイリングセミナー&ガレージセール」(主催:アスナル。宮崎慎也社長、神奈川県川崎市)。


 ここではセミナー5本のうち、宮崎社長自らが主体のものを除く3本の概要を紹介する。


【車検におけるフロントガラス透過率低減へ JAFAの取り組み】


 2025年5月に「日本自動車用フィルム施工店協会」(JCAA)から「日本自動車フィルム協会」(JAFA)に改称した同会の井上和也会長が、「日本ウィンドウフィルム工業会会員各社とも関係を深めており、同会が自動車用フィルムの法律運用に一緒に取り組んでくれているので、もっとオフィシャルな存在にしたいと思い、自動車『用』を取り、『施工店』も取った」と、その経緯を説明。

JAFAの井上和也会長(右)。左はアスナル宮崎慎也社長

 また、世界各国の自動車用ガラス可視光線透過率規定とその施工実態を説明。日本においては政府が規定を比較的柔軟に運用しているのに対し、一部のディーラーや運輸支局検査場で過度に厳格に運用されている実態を問題提起した。

世界の自動車ウィンドウガラスに関する可視光線透過率の規定

【色で計測する「磨き」のススメ JCAの取り組み】


 日本コーティング協会(JCA)の徳永恒士会長が、ケヰテック金子幸嗣社長が提唱する磨きの数値化に関する取り組みを説明した。


 トヨタ202ブラックの塗装面の一部に800番のサンディングペーパーで傷を付けたボンネットを用い、測色計での塗膜測定結果が磨き・コーティング施工工程ごとに変わることを実演。入庫前後に測定することで、ツヤの向上をカーオーナーへ客観的に証明できるなどの利点を訴えている。


 そのほか、コーティング技能検定の実施を通じた、技術者の施工品質や作業・接客マナー向上への取り組みについても紹介した。

測色計での塗膜測定実演を行うJCAの徳永恒士会長

【カーディテイリングの明日】


 クルーズ(車のトータルリペア Crew's。本社:福島県郡山市)の古川剛(ふるかわたかし)社長が、大型車ディーラーメカニックなどを経て2010年に同社をトータルカーリペアショップとして創業し、翌2011年に関東大震災、また2019年に令和元年東日本台風を被災しながらも、徐々に取り扱いメニューを増やし発展していった経緯を紹介した。

クルーズの古川剛社長(右)

(文・写真=遠藤正賢)