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輸入車修理に「透明性」の革新 独DAT、事故車見積システム「weDAT®」を日本導入

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2026/01/21

日本で販売が予定されている「weDAT®」直感的な操作が特徴だ。画面は開発中のもので、実際の製品と一部異なる場合があります

ドイツの事故車見積書システム大手、DAT GmbH(以下、DAT社)は19日、輸入車に特化した事故車修理費見積システム「weDAT®」の日本市場展開の準備を開始した。最大の特徴は、日本国内で流通する正規部品の「品番・価格」および「輸入車メーカー公式の作業工数」を網羅している点にある 。来日したエルマー・グロース氏らは、複雑な輸入車データの透明化を通じて、国内の整備・保険業務に新たな基準をもたらす意欲を示した 。

日本国内の「正規部品価格」と「輸入車メーカー工数」を掲載

今回導入される「weDAT®」は、日本市場向けにローカライズされている 。日本語化されてることはもちろん、見積計算の基礎となるのは、輸入車メーカー・インポーターが設定した純正部品価格と、輸入車メーカーが公式に作成した修理作業要領(工数)である 。 これまで不明瞭になりがちだった輸入車の修理コストにおいて、日本国内の流通実態に即した正確な品番・価格、そしてメーカー裏付けのある工数データを提供することで、整備事業者、保険会社、そしてユーザーの三者にとって「透明性の高い」業務プロセスを実現する 。

「VINリクエスト」で複雑な輸入車を瞬時に特定

輸入車はモデルや年式によって装備が多岐にわたるが、同システムでは17桁の車両識別番号(VIN)を利用した「weDAT® VINリクエスト」を導入 。これにより、標準装備やオプションまでを電子的に照会し、車両特定における人為的なミスを排除する 。

最新材質への対応と直感的な操作

システムの機能面でも最新の技術が投入されている。

  • グラフィカルな部品選択: 損傷箇所を視覚的に選択するだけで、迅速かつ正確な入力が可能 。

  • 材質の可視化: 高張力鋼やアルミニウムといった最新の車体材質を色分け表示し、高度な技術が求められる輸入車修理をサポートする 。
  • 日本語化と高い操作性: 操作画面は全て日本語で表示され、一つの操作画面で正確な見積書作成を可能にしている 。

「中立の架け橋」として日本市場へ貢献

1931年に設立され、ドイツ自動車工業会(VDA)などを株主とするDAT社は、業界の「中立的な架け橋」を自負する 。グロース氏は「自動車への愛着が深い日本の皆様に向け、透明性と正確性のある修理環境を構築し、業界の発展に貢献したい」と締めくくった 。

取材に応じた エルマー・グロース氏