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BSR誌面連動企画 『失敗しないパネル鈑金のポイント』 第5回

損傷ケース③ マツダAZワゴン 左リヤドアの線傷と凹み パート1(全3回)

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2025/07/14

「交換」から「修理」へ

すべての工程に『ものさし』があれば、

勘や経験に頼らず、誰でも明確な基準を持って「失敗しないパネル鈑金」ができる。

最初の事例はマツダAZワゴン 左リヤドアの線傷と凹み修理を全3回にわたって追っていく。

[講師紹介]

エス企画  佐野 昌哉 (さの まさや)

エス企画(千葉県館山市)代表。

2017年まで鈑金塗装工場を経営。

事業承継後は全国の工場で鈑金技術の指導に当たっている。

[エス企画のWEBサイト] https://sanokikaku.jp/

損傷ケース③ マツダAZワゴン 左リヤドアの線傷と凹み

 初回では、線傷の深さの確認から引き出し作業まで、2回目は絞り作業からフェザーエッジ作りまで、3回目はパテ作業からプラサフの吹き付けまでをレポートする。

パネルの凹みの確認と、ワッシャとミニタワーによる引き出し作業

 左リヤドアのプレスラインに塑性変形した損傷がある。プレスラインの再現は、初心者は経験不足、ベテランは思い込みによって元の形状を見失ってしまうことがある作業だ。また、複雑な形状のプレスラインが増えており、技術的にも難易度が高い。この難しい作業に対して、佐野講師の「ものさし」を活用して分かりやすく説明する。