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【オートモビルカウンシル2025:マツダ、三菱、ホンダ、日産】国産車メーカー各社のデザインと技術を形成した名車の数々を披露

ホンダは新型6代目プロトタイプを含む歴代「プレリュード」を一斉に展示

  • #イベント

2025/04/24

 2025年4月11~13日に幕張メッセで開催された、新旧名車と自動車文化の展示会「オートモビルカウンシル2025」。


 当記事では、トヨタ自動車以外の国産車メーカー4社の主な出展内容を紹介する。

【マツダ】

「MAZDA DESIGN STORY “心を揺さぶる、モノづくりへの追求”」をテーマとして、1962年にイタルデザインのジョルジョット・ジウジアーロ氏がデザインを手掛けた初代ルーチェのプロトタイプ「S8P」を出品。

マツダ・ビジョンクーペ(左)、S8P(右)

 また1992年発売の「ユーノス500」、2005年の東京モーターショーに出品された「先駆」、2017年の東京モーターショーに出品され現行マツダ車の「魂動デザイン」の基礎となった「ビジョンクーペ」および「魁コンセプト」を展示した。

マツダ先駆(中央手前)、ユーノス500(左奥)、マツダ魁コンセプト(右奥)

【三菱自動車工業】

「時代を切り拓いてきた名車たち」をテーマに、1964年発売の初代「デボネア」や1970年発売の「ギャランGTO MR」、1976年発売の初代「ギャランΛ(ラムダ)」、1990年発売の初代「ディアマンテ」など、斬新なデザインや画期的なコンセプトで一世を風靡したモデル4車種を展示。

(手前より)初代三菱ディアマンテ、初代ギャランΛ、ギャランGTO MR、初代デボネア、HSR-2、現行アウトランダーPHEV

 そのほか、今回の「オートモビルカウンシル2025」における日本車メーカー共通展示企画 「過去から見た未来」に合わせ、1989年の東京モーターショーで公開されたコンセプトカー「HSR-2」を、同車の四輪制御技術と運転支援技術を継承・実現したモデルに位置付けられる現行「アウトランダー」と合わせて披露している。

三菱HSR-2

【本田技研工業】

 1978年発売の初代より2025年秋発売予定の新型6代目プロトタイプまで、歴代「プレリュード」を一斉に展示。

初代ホンダ・プレリュード(右手前)、新型6代目ホンダ・プレリュードプロトタイプ(左奥)

 初代は国産車初の電動サンルーフ、1982年デビューの2代目は国産車初の4輪ABS(当時の名称は「A.L.B.」)、1987年デビューの3代目は世界初の4WS(四輪操舵システム)、1991年デビューの4代目は「VTEC」(可変バルブタイミング&リフト機構)エンジン、1996年デビューの5代目は「ATTS」(アクティブトルクトランスファーシステム。前輪トルクベクタリング)、そして6代目は「ホンダS+シフト」(ハイブリッド車のエンジンとモーターを制御しレスポンス性を高める技術)と、歴代「プレリュード」が先進技術をいち早く搭載してきたことをアピールした。

新型6代目ホンダ・プレリュードプロトタイプ

【日産自動車】

 主催者特別展示コーナー「ニッサンとイタリアンデサインのクリエーション」において、イタリアのカロッツェリアがデザインなどを手がけた日産車4車種を展示。

(手前より)日産GT-R50 by イタルデザイン、初代マーチコレット、2代目ダットサン・ブルーバード1200デラックス、プリンススカイラインスポーツ

 ジョバンニ・ミケロッティが手がけた「プリンススカイラインスポーツ」(1960年式)、ピニンファリーナが手がけた2代目「ダットサン・ブルーバード1200デラックス」(1964年式)、イタルデザインのジョルジョット・ジウジアーロ氏が手がけた初代「マーチコレット」(1985年式)、イタルデザインが開発・設計・製造を手がけた「GT-R50 by イタルデザイン」(2021年式)が披露された。

(手前より)プリンススカイラインスポーツ、2代目ダットサン・ブルーバード1200デラックス、初代マーチコレット、日産GT-R50 by イタルデザイン

(文・写真=遠藤正賢)