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「35歳以下」の車好きが横浜に大集結! 「若者のクルマ離れ」について改めて考える
2026/03/23
(左から)イベント主催者である後藤和樹さん、甲野大輔さん、本田浩隆さん
「若者のクルマ離れ」と言われて10年以上が経つ。35歳以下のクルマ好きが集まる「第3回YOKOHAMA Car Session~若者たちのカーライフ~」が3月21日に行われた。
今回の会場となった、横浜みなとみらいの臨港パークを訪れると、「本当に若者のクルマ離れが社会問題になっているのか?」と、ふとした疑問が沸き上がった。
それもそのはず、ほとんど旧車に乗った若者たちのクルマが海岸沿いにずらりと大集結していたからだ。
若者の愛車として乗るには渋すぎるチョイスに筆者も驚きを隠せない
そんなイベント主催者の3人に、イベントを通して伝えたいことや、自身の愛車について聞いた。
――イベントで伝えたい思い
「若者のクルマ離れ」という言葉がある中で、我々で若いクルマ好きが集まる場を作りたいという気持ちがふつふつと湧き出てきたことが原因です。これだけクルマ好きがいるんだぞ! ということを3人の地元・横浜で発信していくべきだと思いました。
――今回のイベント会場について
イベントは今回で3回目になりますが、この会場(臨港パーク)で開催するのは初めてです。1回目と2回目は赤レンガ倉庫でした。赤レンガ倉庫だと車を何列かに分けざるを得なかったのですが、ここでは海沿いにずらっと1列に並べることができます。その動線が逆に迫力を生んでいて良いと感じています。どこで撮影しても横浜らしい海沿いの景色になり、参加者にとっても公平性があって良いのではないでしょうか。
――会場側の反応はどうでしたか?
会場を管理されているパシフィコ横浜さんが非常に協力的で、本当に助かっています。「どうしたいですか」「こうした方がやりやすいですか」といった配慮もしてくださいました。今朝の時点ですでに「すごくいいですね」とお褒めの言葉をいただき、「ぜひ来年もどうですか」とまで言っていただけました。
――参加者はどのように募集されているのでしょうか?
告知は主にインスタグラムやX(旧Twitter)で行っていますが、基本的には我々の知人や友人に声をかけています。知人や友人に限定している理由として、やはり我々の目の届く範囲で、コミュニケーションが取れる関係性の方にお願いしたいという思いがあります。
一般の方も多い場所ですので、空ぶかしなどのトラブルがあると、次回の開催が難しくなってしまいます。我々の顔を立ててくれる方々ということで、一度はお会いしたことのある方や、信頼できる友人の友人といった方々に参加していただいています。
――このイベントは今後どのように展開していく予定ですか?
主催者の1人が現在31歳で、このイベントは35歳以下を対象としているため、あと4回で一区切りとなる予定です。もし引き継ぎたいという方がいればノウハウは教えますが、基本的には終了するつもりです。我々の思いを無理に受け継がせるのは重荷になるでしょうから。もし若い世代が別のイベントとしてやりたいというのであれば、マニュアルを渡すなど、サポートは惜しみません。
主催者マイカーインタビュー
ホンダ・S2000(甲野大輔さん)
もともとはイタリア車やドイツ車、ポルシェなどを乗り継いできました。一度アメ車に乗ろうとコルベットも購入したのですが、直線は速いものの、曲がるのがあまり楽しくなくて。
そんな時、大学の先輩のS2000に乗せてもらう機会があり、コーナーが非常に気持ち良いことに気づきました。そこで自分はパワーよりもコーナリングが楽しい車が好きなんだと自覚し、この車を購入しました。これまで1〜2年で乗り換えていたのが、この車はもう6年目になり、一番長く乗っています。
主催者マイカーインタビュー
シトロエン・BX(本田浩隆さん)
私が生まれた頃に両親がBXに乗っていて、幼少期に味わった乗り心地や独特の振動が忘れられなかったのがきっかけです。免許を取ってからずっとBXに乗っています。
もうすっかりハマってしまって、ハイドロ(サスペンション)のシトロエン以外は考えられないですね。幸い自分で修理もできるので、ボディがダメになるまで乗るつもりです。今の車の走行距離は23万kmほどですが、50万kmくらいまでいけるかなと思っています。
主催者マイカーインタビュー
いすゞ・ピアッツァ(後藤和樹さん)
ジョルジェット・ジウジアーロのデザインした車に乗りたかったことと、マニュアル車が良かったことが理由です。
いくつかの候補の中から、最終的にピアッツァのデザインにビビっときてしまいました。これが人生で初めて買った車で、もう7〜8年になります。おそらくもう降りることはできないでしょう。一度手放したら二度と手に入らないと思うので、これからも乗り続けるつもりです。
冒頭でも述べたように「若者のクルマ離れ」と言われて10年以上が経つ、クルマ離れと言われた世代は彼らより少し上の世代であり、今の若者世代にはクルマを身近なものとして楽しむ文化が醸成されつつあると感じることができた。
また、旧車が比較的多かったことから、彼らの父親世代が楽しんだクルマ文化が、その子どもにしっかりと継承されている嬉しさも感じた。
若者が昔憧れた中古車を自分で探し、購入し、愛車として愛でる文化が日本にはきちんとあり、その文化を、守り育てていく一助になれればと願ってやまない。(古瀬敏之)