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スズキ、BEV軽トラックの実証実験を開始 過疎地の新たな交通手段となるか
2025/05/02
スズキは、軽トラック「キャリイ」をベースとした電気自動車(以下、BEV軽トラック)を製作した 。農業分野における電動化の可能性を探るため、このBEV軽トラックを農業を営むユーザーに一定期間(1年を予定)貸し出し、使用してもらう実証実験を2025年度中に開始する予定だ 。実証実験は、静岡県浜松市、静岡県湖西市、愛知県豊川市、熊本県阿蘇郡で予定している。
この実証実験の目的は、農家におけるBEV軽トラックの使い勝手や、V2H(ビークル・ツー・ホーム)システムを通じた太陽光発電エネルギーの有効活用方法を検証することである 。この検証を通じて、今後のBEV軽トラックの潜在需要や、BEVの電池を活用した太陽光発電エネルギーの自産自消について検討する。
スズキは、国や地域、顧客の使用状況に合わせて最適なエネルギー効率を持つ「バッテリーリーンな電動車」の実現を目指し、パートナー企業と共に、エネルギーを抑えた電動車の開発に取り組む方針だ。
日本ではEVの普及はまだ課題が多いとされるが、今回の実証実験は、過疎地域でのガソリンスタンド減少という問題に対し、新たな解決策を提示する可能性がある。家で充電できるBEV軽トラックは、燃料補給の制約を受けにくく、地域住民の移動手段を確保する上で重要な役割を果たすかもしれない。さらに、農作業における騒音や排ガスの低減、災害時の非常用電源としての活用など、BEVならではのメリットも期待される。
実証実験用に製作したBEV軽トラック
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