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損保ジャパンとキアPBVジャパン、EVバン「PBV」日本展開へ本格協業

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2025/10/29

販売開始予定の26年春に向け、「安心・安全」サービス網を構築


損害保険ジャパン(損保ジャパン)と、韓国の自動車メーカー、キア(Kia Corporation)のEVバン「PBV(Platform Beyond Vehicle)」の輸入販売を手掛けるキアPBVジャパンは、PBVの2026年春ごろの日本国内での販売開始に向け、本格的な協業を始動した。2024年9月に締結された包括業務提携に基づき、両社はSOMPOグループと双日グループのネットワークを活用し、PBVユーザーに「安心・安全」を提供するための各種サービス構築を進める。

■EV普及を後押し、商用車市場に照準


キアは持続可能なモビリティ社会の実現を目指し、2030年までに世界販売の3割をEVとする目標を掲げており、PBVを欧州、韓国に次いで日本市場にも投入する。国内では経済産業省が2030年までに小型商用車の新車販売に占めるEVの割合を20~30%とする目標を掲げており、商用EVの普及拡大が見込まれる中での今回の協業となる。

キアPBVジャパンは、キアのPBVの輸入販売代理店として双日株式会社が100%出資し設立した子会社である。PBVは、用途に応じて構造や機能をカスタマイズできる次世代モビリティの枠組みで、クルマの運転体験自体を変革する契機と位置付けられている。

■保険、保証、アフターサービスを支援


今回の協業の具体的な内容は、PBVの日本国内展開における各種サービスの提供検討である。損保ジャパンは、自動車保険や車両の延長保証といった保険関連サービスの提供に加え、SOMPOグループが持つ自動車整備のノウハウやEV関連サービスを活用し、アフターサービス網の構築を支援する。

EVのさらなる普及には、購入後のアフターサービスや事故・故障時の修理体制の整備が不可欠とされており、両社は各種サービスを連携して提供することで、PBVユーザーにとってより良い環境構築を目指す。

■持続可能なモビリティ社会へ貢献


「“安心・安全・健康”であふれる未来へ」をパーパスとするSOMPOグループと、PBV導入で新たな価値と豊かな未来の創造を目指すキアPBVジャパンは、今回の協業を通じ、持続可能なモビリティ社会の実現に貢献していくとしている。