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バディカ代表取締役の中野優作氏が登壇、第2回ディテイラーズフォーラム
2026/02/16
中古車販売のプロ、中野氏が語る業界のリアル
カーディテイリング業界の未来を切り開くことを目的とした「第2回ディテイラーズフォーラム」が2月13日にヴィラフォンテーヌグランド東京有明で開催された。全国各地から志を同じくするディティーラ―が集結する中、スペシャルゲストとしてBUDDICA(バディカ)代表取締役の中野優作氏、フォーラムアンバサダーとして、まなっちガレージのまなっちこと、真中祐一氏が登壇。中古車販売のプロである中野氏の視点から、ディティーラ―のリアルと未来について熱い議論が交わされた。
「むちゃくちゃ明るい」コーティング市場
対談は、ディテイラーの現状を問う形で始まった。年商100億円を突破し、中古車通販という新領域にも挑む中野氏は、コーティング市場の未来について「むちゃくちゃ明るいなというふうに思ってまして、正直商売としてかなり魅力的な市場」と断言した。
日本の人口動態を鑑みると多くの市場が縮小傾向にある中で、コーティング市場はトップ企業が年10%成長を続ける稀有な成長市場であると分析。市場全体が拡大していることから、新規参入の余地も大きいとの見方を示した。
「下請け扱い」からの脱却に必要なこと
一方で、まなっち氏は業界が抱える根深い課題を提起した。それは、中古車販売業者との関係性における「価格競争」や「下請けのような扱い」である。かつて自身も大手中古車販売店と取引があった経験を踏まえ、ディティーラーの価値が正当に評価されにくい現状を指摘した。
これに対し中野氏は、大手企業の構造的な問題を挙げた。コストカットが評価指標となる部門が存在するため、発注先に対して値下げ圧力がかかるのは力学として避けられないと説明。その上で、自身の会社では「他社の倍払え」と指示を出し、価格を上げてでも品質を担保する方針に転換したことで、展示車の質が見違えるほど向上した事例を紹介した。
そして、ディティーラーが「下請け」という立場から脱却するためには、「自分たちでお客さんを取れる力がないと、やっぱり飲まれていってる」と強調。自社のブランドを確立し、「下請け」としてではなく、「一般消費者」を相手に商売をしていくことの重要性を説いた。
個人ディティーラーが生き残るための「分かりやすさ」と「共存」
では、個人で活動するディティーラーは、「一般消費者」をどのように獲得していくべきなのか。中野氏は、SNSの活用が最も有効な手段の一つだと語る。「社長の顔が見えて、僕自身が直接1台1台見てやっていくんだっていうのはやっぱりでかい」とし、誰が施工するのかを明確にすることが顧客の安心感につながるとした。
さらに、同社の構想として、市場を奪い合うのではなく「シェアリング」によって共存する未来図を提示。自社で抱える10ブースの施工場所をパートナーに開放し、共に利益を生み出すモデルを検討していることを明かした。高い技術力を持つディティーラーが、大手資本のブランド力や集客力を活用できる可能性が示唆された。
今回の対談は、ディテイリング業界が持つ大きな可能性と、個人事業主が自身の価値を高めていくための具体的な戦略を浮き彫りにした。技術を磨くだけでなく、それをいかに「分かりやすく」伝え、自らのブランドを構築していくか。そして、時には競合と「共存」し、市場全体を拡大させていく視点が、次の時代のディティラーには求められるだろう。