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複雑な形状も保護可能。スプレー式プロテクションフィルム「Fenix Scratch Guard」の特徴
2026/02/13
スプレー施工で実現する継ぎ目のない保護膜「Fenix Scratch Guard」
愛車の塗装面を保護する手段として、従来の「貼る」プロテクションフィルムとは一線を画す技術が登場している。Fenix Japanが展開する「Fenix Scratch Guard(フェニックススクラッチガード)」は、スプレー塗装によって保護膜を形成するペイントプロテクションフィルムだ。
形状を選ばず施工可能で、複雑なパーツの隅々まで継ぎ目のない一枚のフィルムとして仕上げることができる。塗装のプロフェッショナルに向けた導入資料および製品情報に基づき、その特徴と優位性を解説したい。
形状を選ばないスプレー施工技術
Fenix Scratch Guardの最大の特徴は、スプレーガンを用いて液剤を塗装するように施工する点にある。従来のシート状プロテクションフィルム(PPF)では、曲面への追従に限界があり、フィルムの継ぎ目やエッジ部分が視認できてしまうことが課題であった。
対してFenix Scratch Guardは、塗装タイプであるため形状の制約を受けない。バンパーやドアハンドル、エアダクトといった複雑な形状であっても、継ぎ目のないシームレスな保護膜を形成できる。
また脱着可能なパーツは取り外して裏側まで巻き込んで仕上げることで、フィルムを施工していることを感じさせない自然な外観を実現する。自動車だけでなく、従来の貼るタイプでは施工が不可能だったバイクの細かいパーツや、あらゆる形状のホイールへの施工も可能としている。
圧倒的な膜厚とメンテナンス性
保護能力を左右する膜厚においても、一般的なPPFを凌駕するスペックを持つ。通常のPPFが100〜150ミクロン程度であるのに対し、Fenix Scratch Guardは通常施工で150〜200ミクロンの膜厚が形成される。さらにスプレー回数を増やすことで、200ミクロン以上の厚さに調整することも可能であり、飛び石などの物理的ダメージから塗装面を強力に保護する。
また、一般的なPPFは傷や劣化が生じた場合に剥がすしかないが、Fenix Scratch Guardは「磨く」ことが可能だ。研磨によって表面の劣化や微細な傷を除去できるため、長期にわたり美しい輝きを維持する。通常の塗装と同様にコーティングやワックスの施工も可能であり、撥水性を保つメンテナンスも容易である。
自己修復機能とデザインの自由度
機能面では、独自の自己修復(セルフヒーリング)機能を備えている。万が一小傷が入った場合でも、70℃から80℃の熱を加えることで傷がほとんど目立たなくなる性質を持つ。
デザイン面での自由度も高い。「クリア(グロス)」と「マット」のトップコートが用意されており、純正塗装の質感を損なうことなく仕上げることができる。
さらに、ベース層とトップ層の間にカラー塗装を挟むことで「カラープロテクションラッピング」が可能となる。自動車補修用水性塗料を使用し、調色次第で好みのカラーへの変更や、純正色を用いたストライプ施工などが実現できる。
フェラーリやランボルギーニなどのデカールラインの段差を埋め、フラットに仕上げるといった高度な施工にも対応する。
従来の保護手法との比較
一般的なボデーコーティングは膜厚が2〜5ミクロンと薄く、飛び石保護能力は低い。同じく一般的なPPFは、飛び石保護には優れるものの、糊残りのリスクや、黄ばみ等の変色がしやすいという欠点がある。
しかしFenix Scratch Guardは、これら双方のメリットを併せ持ちつつ、糊残りがなく剥がすことが可能で、かつ磨きによるメンテナンスができる点が優位性となっている。
製品構造と施工プロセス
Fenix Scratch Guardは多層構造によって性能を発揮する。基本構造は、柔軟性を持ち衝撃を吸収する「ベース層(密着プライマー&衝撃吸収ベース層)」と、耐スリ傷性および自己修復機能を持つ「トップ層(クリアまたはマット)」から成る。カラーチェンジする場合は、この間に「カラーベース」層が追加される。
施工は通常の自動者補修塗装と同様に塗装ブース内で行われ、ベースコートは15分×3回のセッティングタイムを含む約1時間の塗装工程を経る。トップコートも同様に、15分×2回のセッティングタイムを含み約1時間で塗装される。
施工価格例として、ポルシェ 911 GT3(2023年8月時点)の場合、フロントセクション(ボンネット、フェンダー、バンパー等)で550,000円(税込)、フルプロテクション(グロス)で1,903,000円(税込)となっている。
認定施工プロショップとしての導入には講習受講が必要であり、専用の機材や液剤を含む初期導入費用が設定されている。
大阪本社では常時見学可能(要事前予約)。現在の認定施工プロショップはこちらから。