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【人材不足の光】未経験・異職種から鈑金塗装のプロへ。3人の入社動機と挑戦のリアル~あなたの入社動機は?Vol.1~
2026/05/12
自動車整備業界で働くスタッフたちの、入社のきっかけや動機をインタビュー。
今回は、3人の事例を紹介。
事例①ブログから始まった憧れを形に。未経験から特殊車両の道へ
~女性Aさんの場合~
経験ゼロから「現場」を希望した就職活動の壁
昔から車関係の仕事に強い憧れがあり、実際に車に直接触れられる「現場」での業務を希望していたAさん。しかし、自動車整備やカスタムといった技術職の求人は経験者採用や未経験可能でも男性のみの募集などが多く、現場で挑戦できる環境を見つけるのはなかなか難しいのが現実だった。
そんな時、転機となったのは知人からの紹介だった。「ここの工場、カスタムもしていて面白いよ」と教えてもらい、もともとカスタム車を見るのが大好きだったAさんは、すぐにその会社のWebサイトを検索。
そこで目に留まったのが、「社長のブログ」だった。そして、ブログを通じて「この会社はいいな!ここで働きたい」と強く惹かれたことが、入社の決定的な理由となった。
キャリアアップと新たな目標
入社当初は、念願だったカスタム車に関わる業務からスタート。未経験からのスタートだったが、現場での実践を通じて少しずつ技術と知識を身につけていった。
現在はさらにキャリアの幅を広げ、主に「特殊車両の整備・販売」をメインに担当している。
そんなAさんは、新たな目標として「塗装の技術を身につけること」だと語ってくれた。
事例②「誰でもできる」整備から、奥深い板金塗装の世界へ ~男性Bさんの場合~
物足りなさを感じた整備職からの転身
幼少期から車やバイクが大好きだったBさん。高校時代にはガソリンスタンドでタイヤ交換のアルバイトをし、自ら壊れたバイクを買ってきてはレストアするほどのめり込んでいた。
その後、鈴鹿サーキットに近い高校の特別コースで溶接の資格を取得し、卒業後はトラック整備会社に就職。しかし、個人の技量よりも規定通りの作業が重視される職場環境があまりBさんには合わず、4ヶ月で退職となった。
そんな時、友人の親戚が鈑金塗装工場の社長であることを知り、作業を見せてもらう機会を得た。それまで鈑金塗装業界のことは全く知らなかったBさんだが、目の前で繰り広げられる作業を見て「これはおもしろい!」と直感。マニュアル通りにはいかない難しさと、技術をどこまでも突き詰められる奥深さに惹かれ、完全未経験からこの世界に飛び込むことを決意した。
挫折の危機を救った社長の一言
意気揚々と飛び込んだ現場だったが、最初の1週間は想像以上の過酷さに直面した。未経験ゆえに職人から厳しく怒られることもあり、「もう辞めよう」とまで思い詰めたという。
そんなBさんを引き止めたのは社長の「もうちょっと頑張ろうや」という温かい言葉だった。そして実際にスプレーガンを持たせてもらうと、その楽しさにすっかり魅了され、踏みとどまることができた。
鈑金塗装は事故の状況によって毎回修理内容が異なるため、日々新鮮な気持ちで仕事に向き合えるという。また、現在の職場は新しいことに色々と挑戦させてくれるだけでなく、必要な工具もすぐに揃えてくれるなど、技術を磨くにはこれ以上ない環境が整っていると笑顔で語ってくれた。
事例③突然のトラブルを乗り越え、人との縁で掴んだ新たな環境
~男性Cさんの場合~
家庭を持ち、「好きなこと」を仕事にする覚悟
もともと車が好きで、自分自身でタイヤ交換などを行っていたCさん。かつてはアルバイトを掛け持ちする生活を送っていたが、家庭を持ったことで「定職に就きたい」と決意した。「どうせなら好きなことで稼ぎたい」と、完全未経験で自動車業界に飛び込んだ。
予期せぬ転機と、社長同士の繋がりに導かれて
そんなCさんを予期せぬトラブルが襲う。前職の鈑金塗装工場の会社が火事に見舞われ、雇用形態や待遇が大きく変わってしまったのだ。
家庭を持つ身として「給与が下がってしまっては生活していけない」と頭を抱えていた時、救いの手を差し伸べてくれたのが現職の社長だった。前職の社長と現職の社長が知り合いだった縁で、現在の会社に採用してもらうことができた。
自らの技術だけでなく、人と人との繋がりによって掴んだ新たな職場環境。車が好きでこの業界に入り、様々な経験をしてきたCさんにとって、自身の経験をしっかりと評価し、家庭を守りながら安心して働ける今の環境は、大きなやりがいにつながっている。
そんなCさんは、「好きなことを仕事にするのはすごくオススメだ。ただ、仕事としたことで嫌いになってしまう可能性もある。実際、この業界には3K(きつい・汚い・危険)が伴うと言われている。だからこそ、どこでラインを引くかが大事だ」。と、夢と現実の両立と難しさも伝えてくれた。