JOURNAL 

JATTO、「第5回クルマ社会の安全な未来を考える会」を開催

  • #ニュース

2025/12/17

 日本技能研修機構(石川明男代表理事、JATTO)は11月22日、カーグラス・ジェイピー(田中聡社長、本社=埼玉県さいたま市)本社で「第5回クルマ社会の安全な未来を考える会」を開催した。

 同会はJATTOの会員、技術協賛会員、協賛会員、自動車関連企業、損害保険会社などが参加し、整備業界の各種課題について協議することを目的としたもの。冒頭の挨拶で石川代表理事は、進化する自動車の整備に対応するためには、地域内での連携が必要であると指摘。その上で「私たちはこれからも企業同士をつなぎ、各種情報を提供することで、一事業者だけでは解決できない問題を皆と一緒に乗り越え、持続可能なモビリティ社会を支える整備インフラの構築を目指していく」と、開催趣旨を示した。

 続いて、柴健太郎理事が前回までの同会における協議内容とJATTOのこれまでの取り組み、今後の展開について紹介。その後、藤田隆之理事、関根武史理事が実車を用いて、ブラインドスポットモニター用ミリ波レーダーの校正作業をテーマに講演。作業に失敗する各種要因や車体計測の重要性、鈑金作業時の注意点などについて分かりやすく解説した。

 また、センサー類校正業務に関する経営事例として、カーグラス・ジェイピーのケースを紹介。同社・田中社長、山本樹治常務が登壇し、JATTO理事メンバーとのディスカッション形式で、ADAS校正作業の受注件数と売上高、受注先、現場作業者の育成方針などについて説明した。

 その後、石川代表理事が近年における車体整備業界の動向について解説。業界を取り巻く環境の変化を受けた対応について会員間で協議した。

センサー類校正業務に関する経営事例として、カーグラス・ジェイピーのケースを紹介。左から日本技能研修機構・伊倉大介理事、藤田隆之理事、石川明男代表理事、カーグラス・ジェイピー・田中聡社長、山本樹治常務

藤田隆之理事と関根武史理事は、実車を用いてブラインドスポットモニター用ミリ波レーダーの校正作業について解説した