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日産部品高騰、旧車にとどまらずか セレナC26系スライドドア、驚愕の41万円!
2025/05/16
近頃、日産のネオクラシックカーの部品価格高騰が業界内で波紋を広げている。しかし、その影響はスカイライン、シルビア、フェアレディZといった往年の名車にとどまらない可能性が出てきた。
新たに高騰が確認されたのは、日産セレナ(C26系)のスライドドア右側(部品番号:H210M-1VNAC)。その価格は、なんと41万8000円(税別)に達している。この部品は、2014年1月以降に生産されたハイウェイスター、ライダーのマニュアルスライドドア仕様に適用される。
当社が車体整備用見積りソフトウェアの過去データを調査したところ、下記のような価格推移が明らかになった。
- 2014年 4万7600円
- 2017年 4万9000円
- 2020年 5万1500円
- 2023年 5万8400円
- 2025年 41万8000円
(価格はいずれも税別)
2025年4月からの値上げ率は、実に615.75%、6倍以上という異常な水準である。当社は4月の時点でこの情報を入手していたが、価格の急騰という事態を受け、カーメーカー側の誤植である可能性を考慮し、敢えて1ヶ月間状況を見守った。しかし、1ヶ月を経ても価格情報に訂正はなく、セレナC26 系が2010年11月から2016年8月までの生産モデルであること、生産終了から10年未満であり、かつ市場に多数流通している車種であることを総合的に判断し、この価格が確定的なものであると判断した。
現在、セレナC26系の中古車市場では、40万円を下回る価格で取引される個体も少なくない。つまり、2014年1月以降に生産されたハイウェイスター、ライダー系においては、右側のスライドドア(マニュアル、電動オートスライドドアなし)を損傷して交換が必要な場合、部品価格が車両残存価値上回ってしまう。つまり、修理して乗り続けられない。趣味性が高い車両ではないだけに廃車を選ぶカーオーナーは少なくないだろう。
こうした部品価格の高騰に関する情報は、現時点では広く一般に知られていないため、大きな問題とは認識されていない。しかし、セレナC26 系のような、ネオクラシックカー以外の比較的新しい車両で同様のケースが頻出すれば、中古車価格の下落を加速させることになる。それが結果的に新車から長く乗れないという評価につながった時、新車残価設定ローンにおける残存価値評価の低下と、リセールバリューの悪化に繋がり、新車の販売不振を招く可能性も否定できない。
車体整備向けの見積りソフトウェアを開発・販売する当社としては、日産の補修部品の値動きは車両残存価値に影響を与え、今後の日産車の購買意思決定において重要な意味を持つ可能性があると見ている。特に車体整備事業者にはこうした視点を持って、顧客にとって有利な車選びをサポートしてほしい。
<文・石芳賢和>
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