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「ペダル踏み間違い時加速抑制装置の国連基準」がWP.29で日本主導により合意
WP.29副議長に国土交通省の猶野喬氏が再々任、GRPE副議長に交通安全環境研究所の新国哲也氏が就任
2024/11/29
国際連合の自動車基準調和世界フォーラム(WP.29)は2024年11月12~15日、スイス・ジュネーブで本会議を開催。日本が提案し議論をリードした「ペダル踏み間違い時加速抑制装置の国連基準」について合意に至った。
「ペダル踏み間違い時加速抑制装置の国連基準」は。高齢ドライバーなどによる事故の削減に向け、アクセルとブレーキの踏み間違いや前方の障害物を検知し、衝突を防止する性能要件を規定したもの。
同基準は、2022年に日本からの提案で議論が開始され、日本の技術や評価方法をベースに議論され、今回のWP.29で合意に至った。
今回合意に至った国際基準では、障害物の手前1.0m及び1.5mに停止状態でアクセルをフルストロークまで踏み込んだ場合、障害物へ衝突しないか、障害物との衝突時の速度が8km/hを超えず、障害物がない状態に比べて30%以上速度が低下していること、ドライバーへの視覚警報を必須とすることなどが、性能要件として規定された。
「ペダル踏み間違い時加速抑制装置の国連基準」概要
また今回の本会議では、2025年の役員選挙が行われ、国土交通省自動車局車両基準・国際課安全基準室長の猶野喬(なおのたかし)氏が副議長に3度目の選出。
WP.29副議長に再々選出された国土交通省の猶野喬氏(中央)
また、WP.29の中で地球温暖化対策等の環境対策を担当する会議体(GRPE)の副議長として、新国哲也(にいくにてつや)交通安全環境研究所環境研究部長が務めることでも合意した。
GRPE副議長に選出された交通安全環境研究所の新国哲也氏
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