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車体修理工場の多彩なニーズに応える最新の塗料および関連製品を出品【オートサービスショー2023・塗料メーカー(その2)】

BASFジャパンは水性塗料も取り扱うベーシックブランド「バスラック」を紹介

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2023/08/27

 2023年6月15~17日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された、自動車整備機器の展示会「第37回オートサービスショー2023」(主催:日本自動車機械工具協会)。

 当記事では、出展した塗料メーカー8社のうち、大日本塗料、日本ペイント、BASFジャパン、ロックペイントの出品内容を紹介する。


【大日本塗料】

 大型車両補修用塗料を中心に、水性一液型ウレタン樹脂系の「オートハイドロシャーシ」、速乾アクリルアルキド樹脂系の「オートラピッドドライシャーシネクスト」、2種類のシャシーブラック(シャシー用塗料)を新製品として出品した。

 いずれも乾燥時間が短く、光沢が艶やかなことに加え、「オートハイドロシャーシ」はエマルジョンタイプで低VOC(揮発性有機化合物)なことに加え、水道水で希釈・洗浄が可能。「オートラピッドドライシャーシネクスト」はアクリル樹脂特有の高い耐候性を、それぞれ大きな特徴としている。

大日本塗料・オートハイドロシャーシ(左)/オートラピッドドライシャーシネクスト(中央)

【日本ペイント】

 「We Are ONE」をコンセプトとして、2023年4月6日に発売した水性耐スリ傷性補修用クリヤー「nax E-CUBE(ナックスイーキューブ)WB(2:1)SCクリヤー」の追加、「nax E-CUBE COLOBO2(カラボツー)」へとバージョンアップしたコンピューター自動調色システムにより、作業性や汎用性をさらに高めた「nax E-CUBE WBオール水性システム」を、実演やプレゼンテーションを交えて訴求。

 さらに、光触媒とバインダーを組み合わせた自動車内装用抗ウイルス・抗菌・消臭コーティング剤「プロテクトン カーインテリアVKコート」も紹介した。

日本ペイント・nax E-CUBE WBオール水性システム/プロテクトン カーインテリアVKコート

【BASFジャパン】

 自動車補修用塗料のプレミアムブランドに位置付ける「R-M」の、再生可能原料を用いた「パイオニアシリーズ」に加え、2006年に誕生し欧州・東南アジア・中国などで水性塗料も展開中のベーシックブランド「バスラック」を紹介した。

 有人・対面による技術サポートを充実させている「R-M」に対し、「バスラック」は三井物産プラスチックが日本総代理店となり、ユーザーへ直接情報発信。デジタル上で技術サポートを行うことにより、「日系溶剤系塗料と同等の価格帯にしたい」(同社説明員)意向。

BASFジャパンブースの「バスラック」紹介コーナー

【ロックペイント】

「未来を守る次世代塗料」をテーマに、2液水性プラサフ「ロック ハイドロプラサフ」、1液水性ベースコート「ネオ ウォーターベース」、2液水性トップコートクリヤー「ロック ハイドロクリヤー」を組み合わせたオール水性システムと、コンピューター自動調色システム「ドクターロック4」を中心に訴求。

 グループ会社のロック商事は、エレメントレス構造によりメンテナンスフリー化(水の排出は手動)を実現した塗料スプレーエアフィルター「フィルターエレメントフリー」などを出品した。


(文・写真=遠藤正賢)

ロック商事・フィルターエレメントフリー