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早さ・正確さ・省力化を追求した「トータルエイミングスマート」を訴求【オートサービスショー2023・バンザイ(その1)】
検査用スキャンツール型式認定取得第1号「MST-nano」、様々なADASターゲットを1台で兼ねる「Q-DAS」などを出品
2023/07/30
2023年6月15~17日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された、自動車整備機器の展示会「第37回オートサービスショー2023」(主催:日本自動車機械工具協会)でバンザイは、「SMART SERVICE ~自動車整備のみらいをデザイン~」をテーマに、整備・修理機器メーカー18社と共同出展。パラダイムシフトが相次ぐ自動車整備に対応するソリューションの数々を、12のカテゴリーに分けて出品した。
そのうち「車検機器・車検システム」「トータルエイミング」「門型洗車機・洗浄機器」「BEV」についてはプレゼンテーションも随時実施。開発中のものも参考出品しながら、最新の整備・修理機器とその活用方法を積極的にアピールしていた。
当記事では主に「トータルエイミング」のカテゴリーから、要注目の製品をピックアップし紹介する。
第37回オートサービスショー2023のバンザイブース
【イージートレッド+カム】*参考出品
車両が測定ユニットの上を通過するだけで4輪のタイヤの残溝を自動で測定。即座にデータ化することで、ADASエーミングの正確性を高めるのみならず、カーオーナーのタイヤ管理、またカーオーナーへのタイヤ販売促進を容易にする。ナンバープレート読み取りカメラをオプション設定。
バンザイ・イージートレッド+カム
【Q-Lign(キューライン)】*参考出品
測定カメラを従来の約1/2に小型軽量化するとともに、Bluetoothを用いることでケーブル接続を不要とした、三次元ホイールアライメントテスター。PCにシングルボードコンピューターのRaspberry Pi(ラズベリーパイ)を採用することで、タブレットPCでの操作も可能とした。後述の「Q-DAS」との連動にも対応している。
バンザイQ-Lign
【Q-DAS(キューダス)】*参考出品
ターゲットなどの設置位置情報を収録した専用ソフト「Q.mApp」(キュームアップ)と、システムごとに異なるターゲットの図柄を切り替えてディスプレイ上にデジタル表示可能な「eターゲット」を組み合わせたエーミングシステム。ターゲット設置・位置決め作業時間を大幅に短縮しつつ、ターゲットの保管スペース節減にも寄与する。
バンザイQ-DAS(写真奥)を用いたトヨタbZ4Xのミリ波レーダーエーミング作業実演の様子
【MST-nano】
Windows10搭載のタブレットPCとVCI(Vehicle Communication Interface。車両通信インターフェイス)が別体式の汎用スキャンツール。
2024年10月より開始予定の「OBD検査」において必須となる「検査用スキャンツール」の型式認定取得第1号となった。また、特定整備制度における電子制御装置整備で必要となる「整備用スキャンツール」の技術要件にも適合しており、双方の法的要件に1台で対応可能としている。
そのほか、ADAS(先進運転支援システム)のエーミングとその作業証明書作成、各種診断結果のプリントアウト、使用頻度の高い作業サポートを集約したメンテナンスモードなど、多彩な機能を備えている。
バンザイが従来より提唱している、ADAS用センサーの調整だけに留まらずボディ・シャシー全体も点検整備することでADASの正常作動を確認する「トータルエイミング」を、これら機器によるデジタル化により作業の早さ・正確さ・省力化をアップグレードさせた「トータルエイミングスマート」を、来場客に強く訴求していた。
(文・写真=遠藤正賢)
バンザイMST-nano
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