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石原ケミカル、銅をナノ化させた抗菌・抗ウイルス剤を開発
2023/05/02
自動車及び電子関連分野などに業容を拡大している化学薬品メーカー・石原ケミカル(酒井保幸社長、本社=兵庫県神戸市)はこのほど、銅をナノ化することでより強力な抗菌・抗ウイルス剤を開発した。
銅は、空気中などの水分と反応することで活性酸素種が発生する抗菌効果を持つ金属。ナノ化することで、表面積が増大し水分子と結合しやすくなるため、少量でも多くの活性酸素が発生してより高い抗菌性を発揮する。しかし、複雑な製造プロセスや装置が必要なため、これまで銅ナノ粉の実用化は難しかった。
そこで、同社の電子関連分野が持つ銅ナノ粉の製造技術に着目。これは、電子回路や非接触型タグを製造する際に、フィルムや紙などの基材に印刷する導電性のインク原料を製造する技術。この技術を新たに応用して、ナノ化させた銅粉を高濃度に凝縮した特殊配合の固体添加剤(マスターバッチ)を開発した。この添加剤を製品の成型時に少量混ぜるだけで、特殊な製造過程を経ることなく、製品自体に高い抗菌・抗ウイルス効果を付与することができる。
特徴としては、有機系の同系剤と比較し、成型時の高温処理でも除菌性能が劣化しにくい。加えて製品自体の使用による性能低下も低いため、長期間の使用にも耐えられるエコな抗菌・抗ウイルス剤となっている。
ナノ化させた銅粉を凝縮した抗菌・抗ウイルス剤
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