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「楽々エーミング」の最新バージョンや溶接記録を保存できる全自動スポット溶接機「カロライナCTR9」などを出品【IAAE2023:BSサミット事業協同組合/イヤサカ】
安全・安価で環境に優しい溶接トレーニングツール「フロニウス・バーチャルウェルディング2.0」を参考出品
2023/04/26
2023年3月7~9日に東京ビッグサイトで開催された、自動車アフターマーケットの総合展示会「国際オートアフターマーケットEXPO(IAAE)2023」。
BSサミット事業協同組合(磯部君男理事長)ブース内に展示コーナーを構えたイヤサカ(本社:東京都文京区、斎藤智義社長)は、ADAS(先進運転支援システム)エーミングの作業効率・精度を高めるツール類や、超高張力鋼板の溶接に対応するスポット溶接機、そのシミュレーターなどを展示・実演した。
IAAE2023のBSサミットブース
第二世代LiDARスキャナーを搭載する2020年モデル以降・iOS15.1以上のiPad Proに対応するエーミング作業支援アプリ「楽々エーミング」は、アプリケーションアップデートを実施している。
従来はタッチペンを用いる必要があったため、iPadを片手で保持しながらマーカー位置をタップしなければならなかったが、新たに「ペンレスモード」が実装されたことで、指先でのタッチ操作が可能に。両手でiPadをしっかり保持し、手ブレを抑えて正確にマーカーを位置決めできるようになった。
「楽々エーミング」の「ペンレスモード」を用いたセンター出しの様子
「カロライナCTR9」は、最大出力16,000A、最大溶接電流14,000A、最大加圧力650daNを確保したスポット溶接機。溶接する鋼板の板厚と材質を自動で検出する機能を備え、全自動でのスポット溶接を可能にしている。
カロライナCTR9
さらに、溶接の判定と溶接結果の記録機能を実装。車体修理時に溶接作業が正しく行われたかのエビデンスを確保することができるようになった。
また、カラー液晶式のコントロールパネルを採用しており、より直感的に操作・確認しやすくなっている。
カロライナCTR9の溶接結果表示画面
そして今回は新たに、オーストリアの溶接機メーカー・フロニウスが開発した溶接トレーニングツールの最新バージョン「バーチャルウェルディング2.0」を参考出品。
実機さながらの各種溶接ガンと3Dメガネを用いることで、火花や煙を発生させず、安全かつ安価に、技術者の溶接技術を向上させることを可能としている。
溶接作業の経験がない筆者が「バーチャルウェルディング2.0」を試したところ、適切な加圧と動きで綺麗に溶接するのは想像以上に難しく、実物でトレーニングすれば多くの材料を廃棄処分にしていたと思われる。その点では廃棄物削減という意味でも環境に優しいツールではないかと感じられた。
(文・写真=遠藤正賢)
フロニウス・バーチャルウェルディング2.0
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