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シネマエンドレス「The Son/息子」
愛しているのに届かない親と子の〈心の距離〉を描く、衝撃と慟哭の物語
2023/03/28
あらすじ
優秀な弁護士のピーターは仕事と両立しながら新しいパートナーのエマと生まれたばかりの子供と新しい生活を始めていた。
そんな時に前妻と暮らしていた17歳の息子ニコラスがピーターたちと暮らしたいと訴える。ニコラスは心に病を抱え、絶望の淵にいたのだ。初めは戸惑っていたも前妻も同意し、ニコラスを加えた新生活が始まる。
ところが、ニコラスが転校したはずの高校に登校していないことがわかり、父と息子は激しく言い争う。なぜ、人生に向き合わないのか? 父の問いに息子が出した答えとは──?
互いを理解していると信じ、ごく当たり前の日常を送っていた家族に、突然起こる異変。それは私たちにとっても、決して他人事ではない。
名優ヒュー・ジャックマンが、「このテーマをここまで美しく、そしてはっきりと描き出した作品に参加できて誇らしい」と胸を張る衝撃の愛の物語。
© THE SON FILMS LIMITED AND CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2022 ALL RIGHTS RESERVED.
認知症によって過去の記憶と現実の区別がつかなくなった高齢者を描き、アカデミー賞脚色賞を受賞した「ファーザー」のフロリアン・ゼレール監督による家族3部作の第2部。
第1部を未見でもそのストーリーを受け止めることができるが、観ておくと「ファーザー」での父親の別の1面を知ることができる。
その脚本に惚れ込み、製作総指揮としても参加した一般的に胸毛ウルヴァリンのイメージが強い名優ヒュー・ジャックマンが、心の病に悩む子どもに対しどのように接するかを苦悩する父親を熱演する。
そんなヒュー・ジャックマンすら食うのではないかという演技を見せたのがニコラス役のゼン・マクグラス。病に苦しみ、そこから逃れるためにウソをついてしまう少年は演技とは思えないほどのリアリティに溢れている。
苦しみを乗り越えようと努力する家族の姿を映画音楽の超巨匠ハンス・ジマーの美しい旋律が色をつける。
心の病は誰にでも起こりうる問題。安易に逃げずに厳しい現実を描き出した本作は心に残るだろう。
The Son/息子
監督:フロリアン・ゼレール
キノフィルムズ配給
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