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アスナル、「第12回カーディテイリングセミナー&ガレージセール」を開催
宮崎慎也社長がセミナー「特定整備とカーディテイリングビジネス」で注意喚起
2022/12/19
業務用カーディテーリング関連製品の総合商社・アスナル(宮崎慎也社長、神奈川県川崎市)は2022年11月12日、「第12回カーディテイリングセミナー&ガレージセール」を相模原産業会館(同県相模原市)で開催した。
今回は前回開催時に宮崎社長が予告した通り、3年ぶりに来場者を招いてのリアル開催と、YouTube配信(https://www.youtube.com/watch?v=yZxn965X280)のハイブリッドセミナーとされ、アスナル取扱製品のメーカーなどが即売するガレージセールも実施。15社が出展、44人が来場した。
「第12回カーディテイリングセミナー&ガレージセール」会場内の様子
宮崎社長は開会の挨拶で「厳しい世の中を乗り越えて、こうした形で開催できるのは感慨深い。『百年に一度の大変革期』と言われてもう10年経つが、皆さんの置かれている状況は大きく変わり、当セミナーの内容も大きく変わっている。ガレージセール出展企業とも交流を深め、情報交換してほしい」と、過去12年間を振り返りながら来場者に呼びかけている。
直後に行われたセミナー「特定整備とカーディテイリングビジネス」には、引き続き宮崎社長が登壇。
セミナー「特定整備とカーディテイリングビジネス」に登壇するアスナルの宮崎慎也社長
現行トヨタ・ノア/ヴォクシーに数多くのADAS(先進運転支援システム)用センサーが装着されていることを例示しつつ、2020年4月より運用開始された特定整備制度の概要や認証取得基準、対象車種の調べ方などを説明した。
現行トヨタ・ノア/ヴォクシーのADAS用センサー装着部位
そのうえで、カメラ・センサーが装着されているフロントガラスの脱着・交換およびエーミングを自社内で行うには特定整備制度の電子制御装置整備認証取得が必要となったため、「カーディテーリングビジネスにおいて最も大きく影響を受けたのは自動車ガラス修理事業者」と指摘。
「認証を取得しない・できない業者は、仕事自体を外注する、認証を取得している工場に車両を持ち込んで構内外注業者として作業する、そもそも電子制御装置整備の対象車種は取り扱わない、のいずれかを迫られるため、認証を取得する業者とそうでない業者とで二極化が進む可能性がある」と分析している。
特定整備制度によって自動車ガラス修理事業者が受ける影響
そして、ガラス用カーフィルムやボディ用ラッピングフィルム・プロテクションフィルムの貼付においても、「よりクオリティの高い施工を行うにはガラス・バンパー・グリルなどの脱着が不可欠。そうすると電子制御装置整備の認証取得が必要になる」と指摘。
さらに、「カメラの認識範囲に傷やヒビが入った場合、レジンを注入し修復してもカメラが認識する映像が歪み、歩行者や車両などを検知できなくなる可能性があるため、ガラスリペアは不可となる。また磨き&コーティング作業では、グリルなどに装着されているカメラのレンズ周辺を手荒く扱うのもNG。デントリペアでは、外板内側のどの部位にセンサーが装着されているか把握したうえで、それらにツールが当たらないよう作業する必要がある」などと具体例を示し、注意を呼びかけていた。
(文・写真=遠藤正賢/図=アスナル)
特定整備制度を踏まえて注意が必要な作業の具体例
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