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【CEATEC 2022:村田製作所】ミシュランと共同開発した「タイヤ内蔵用RFIDモジュール」とその管理システムを出品・実演
タイヤのライフサイクル全体を通じて利用履歴などを管理
2022/11/30
2022年10月18~21日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された、IT・エレクトロニクスの展示会「CEATEC 2022」(主催:電子情報技術産業協会(JEITA))。村田製作所は、ミシュランと共同開発し2021年12月に発表した「タイヤ内蔵用RFIDモジュール」に加え、RFIDを管理するためのミドルウェア「id-Bridge」を出品・実演した。
「タイヤ内蔵用RFIDモジュール」を内蔵したミシュラン「Xマルチ」(左)と村田製作所の「id-Bridge」(右)
一般的なRFIDタグは商品が梱包された段ボールに貼り付けられ、配達されればそのまま廃棄されるのが一般的だ。
しかし、RFIDをタイヤに内蔵するには、そのライフサイクル全体にわたり、高温あるいは氷点下、風雨や砂塵、紫外線、そして路面の凹凸による強い衝撃などにさらされても破壊されない、極めて高い堅牢性が求められる。
また、通信特性を変化させるゴム材や、通信の阻害要因となるスチールベルトを使用するタイヤの内部にあっても、良好な電気的特性を兼ね備えていなければならない。
タイヤ一本一本の製造から廃棄までのライフサイクルを通じて利用履歴などを管理することを目指していたミシュランは、ICと通信・給電の性能を最適化するための特殊な整合回路やアンテナを1モジュールに内蔵する、村田製作所の「マジックストラップ」という技術に着目。
タイヤへの内蔵にあたり、さらなる小型化と堅牢性向上、通信距離の延長を図ることで、「タイヤ内蔵用RFIDモジュール」の実用化に漕ぎ着けている。
会場に展示された「タイヤ内蔵用RFIDモジュール」の実物は、わずか6×1×1mmと極めて小さく、当然ながらタイヤのどこに内蔵されているかを外からうかがい知ることはできない。
「タイヤ内蔵用RFIDモジュール」単体のサイズはわずか6×1×1mm
だが、2~3m離れた所からリーダライタをタイヤに向けてかざし、読み取りを実行すると、即座に製造番号、メーカー名、製品名、サイズが表示され、PC上の「id-Bridge」ではより詳細な情報が記録されているのを確認することができた。
(文・写真=遠藤正賢)
2m以上離れた場所からでもリーダライタで素早くRFIDの情報を読み取れる
読み取り直後のリーダライタ表示画面
「id-Bridge」の管理画面。製造工場、製造ロット、製造年月日、工程ごとの読み取り時間なども確認できる
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