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【CEATEC 2022:ソニー】SUVタイプのBEVコンセプトカー「ビジョン-S 02」を出品
提携先のホンダとは無関係だがその知見は活かされるか
2022/11/27
2022年10月18~21日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された、IT・エレクトロニクスの展示会「CEATEC 2022」(主催:電子情報技術産業協会(JEITA))。ソニーグループは同年1月に発表したSUVタイプのBEV(電気自動車)コンセプトカー「ビジョン-S 02」を出品し、来場者が行列を作るほどの注目を集めた。
ソニー・ビジョン-S 02
「ビジョン-S 02」は、2020年1月に発表されたセダン型の「ビジョン-S」(現在は「ビジョン-S 01」に改名)と共通の、200kWモーターを前後に1基ずつ搭載し、前後ダブルウィッシュボーン式サスペンションを備える「EVプラットフォーム」を採用した、EセグメントのSUV。
全長は4895mm、ホイールベースは3030mmと共通ながら、全高が200mmアップの1650mmとなり、室内空間が拡大したことで、3列7人乗り仕様も設定可能となっている。
広大な頭上・足元空間が確保された2列目シート
ADASはソニーが得意とする車載向けCMOSイメージセンサーを中心に、LiDAR4個、ミリ波レーダー6個、超音波センサー12個、カメラ18個、計40個のセンサーで構成。前方300m・後方150m先の他車や歩行者、障害物などを、5.4メガピクセルの高解像度と広いダイナミックレンジで、かつ前方についてはLED信号機・標識のフリッカー現象を抑えながら認識する。
フロントフェンダーに搭載されたLiDAR、フロントドアにマウントされたデジタルサイドカメラなど
また、オーディオ・ビジュアル機器やゲーム機器、エンターテインメントの分野における膨大なノウハウも活かし、立体音響技術やパノラミックスクリーン、ワイヤレスコントローラーやボイス入力システムも搭載。コネクテッド技術によるパーソナライゼーションシステムも実装している。
インパネ全面に広がるパノラミックスクリーンを採用した前席
なお、ソニーは2022年3月、新たなモビリティとサービスの事業化を目指すことでホンダと基本合意し、同年9月に合弁会社「ソニー・ホンダモビリティ」を設立。高付加価値BEVを共同開発しホンダの北米工場で生産し、2025年前半より先行受注を開始し、2026年春に北米向け、同年後半より日本向けを出荷開始することを計画している。
「ビジョン-S」シリーズはホンダとの提携以前より、ソニーがマグナ・シュタイヤーなどと手を組み開発や公道走行試験が進められてきたため、ホンダとは無関係とされている。だが、「ビジョン-S」シリーズの開発を通じて得られた知見は、ホンダと共同開発する市販BEVにも盛り込まれると考えるのが自然だろう。
(文・写真=遠藤正賢)
ソニー・ビジョン-S 02
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