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MT車・AMT車とも油圧ではなくエアでクラッチを制御する「中・大型商用車 MT/AMT用エア式クラッチシステム」【人とくるまのテクノロジー展2022横浜:エクセディ】
クラッチフルードが不要で部品点数削減・軽量化にも寄与
2022/07/26
2022年5月25~27日にパシフィコ横浜で開催された自動車技術の展示会「人とくるまのテクノロジー展2022横浜」(主催:自動車技術会)で、エクセディは「中・大型商用車 MT/AMT用エア式クラッチシステム」を出品した。
エクセディ「中・大型商用車 MT/AMT用エア式クラッチシステム」。左が大型・AMT車用、右が中型・MT車用
ドライバー不足が年々深刻化している商用車の分野では、ドライバーへの負荷が少なく燃費改善も期待できる、クラッチペダルがなく変速操作を自動で行うAMT(Automated Manual Transmission)車の比率が高まっている。
このAMT車に適用できる、CPCA(Concentric pneumatic clutch actuator。クラッチカバーアッセンブリーを同軸上で空圧により制御するアクチュエーター)と呼ばれるエア式レリーズシリンダーは、エクセディによれば「摩耗する支点部がないうえ部品点数が少なく軽量化にも寄与するため、市場のニーズが高まっている」のだという。
「中・大型商用車 MT/AMT用エア式クラッチシステム」の内部構造
今回、開発中の製品として参考出品された「中・大型商用車 MT/AMT用エア式クラッチシステム」は、MT用の位置制御弁とAMT用の非接触式ストロークセンサーを使い分けつつ、クラッチカバーにはCPCAにマッチするクラッチレリーズ特性を付与。MT車とAMT車の双方で、CPCAとクラッチカバーアッセンブリーを共用することを可能にしている。
さらに「中・大型商用車 MT/AMT用エア式クラッチシステム」の場合、クラッチレリーズを油圧ではなくエアで行うため、消耗品のクラッチフルードに加えリザーバータンクなどの部品も不要。また、ブレーキ用のエアポンプを備えている中・大型車であれば追加の装備が発生しないことも、同社説明員は大きなメリットとして挙げていた。
(文・写真=遠藤正賢 図=エクセディ)
「中・大型商用車 MT/AMT用エア式クラッチシステム」の主な仕様
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