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日産、第3四半期決算発表記者会見を開催
欧州市場向けのガソリン車開発停止を明言
2022/02/16
日産自動車は2月8日、2021年度第3四半期の決算をオンラインで発表した。
今期の世界販売台数は、前年同期比16%減の90万4,000台。国内の販売台数は同16%減の9万4,000台だった。中国、北米では2割近く落ち込んでおり、アシュワニ・グプタCOOは「新型コロナウイルス感染拡大と重点市場での供給不足が影響している」と振り返った。
今期の売上高は前年同期比8,366億円増の6兆1,540億円、営業利益は同3,229億円増の1,913億円(営業利益率は3.1%)となり、増収・増益を達成。為替の円安傾向に加えて、収益性を重視したラインアップ及びグレードの選定や値引き販売抑制などの取り組みも寄与しており、台当たりの売上高は前年同期比13%アップしている。
なお、通期での世界販売台数は前回計画の380万台を据え置いた。営業利益は2,100億円、純利益は2,050億円といずれも前回見通しから上方修正した。
記者会見に臨むアシュワニ・グプタCOO(左)とスティーブン・マーCFO
グプタCOOは質疑応答において、一部で報道があったガソリン車の開発停止について言及。EU加盟国で2025年から導入が予定されている排ガス規制「ユーロ7」によって「はるかに高い価格をガソリン車に支払わなければならなくなる」ことを踏まえ、欧州市場ではガソリンエンジンの開発をしないと明言した。
しかし、北米で販売する「Z」にツインターボエンジンを搭載していることなどを例示した上で、事業性や市場動向に合わせて今後もガソリン車の開発は続けることも付け加えた。
電動化戦略に関しては、世界全体の販売における電動車の比率を50%以上に引き上げることを目指している。同社が重点市場と位置付ける中国には、昨年9月にシリーズハイブリッドシステム「e-パワー」搭載車を投入するなど電動車普及を進めている。
中国市場で販売される「シルフィ e-パワー」
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