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ボッシュ・JARWA、EDRデータと車体計測データを用いた「車体損傷度合いを推測する手法」の構築を開始
CDRテクニシャン向けに「JARWAバランスゲージ」の販売と車体損傷測定手法のトレーニングを2022年より実施
2021/11/29
ボッシュと日本自動車車体補修協会(JARWA)は、ボッシュが「CDRテクニシャン認定制度」を同年12月1日に発足させることに伴い、事故車両のEDRデータと車体計測データを用いた「車体損傷度合いを推測する手法」の構築を同日より開始する。
この取り組みは、EDR(イベントデータレコーダー)の新車搭載が日本でも2022年7月より義務化されることを受けてのもの。これにより、自動車事故検証への活用は進むと見込まれるものの、事故車両の損傷度合い・修理範囲の判定へのEDRデータ利活用については、物理的な損傷範囲をどう特定するか、読み出し拠点をどう確保するかなど、自動車事故検証以外へのEDRデータの利活用に関しては課題が残されている。
その解決策の一つとして、ボッシュは11月中旬より開始するCDRテクニシャン認定トレーニングのカリキュラムに、車体損傷度合いを計測する手法として「JARWAバランスゲージ」を紹介。EDRデータと共に車体計測データを記録することで、事故車両の損傷度合いを見える化し、修理範囲の早期判定による見積りの効率化を図る。
JARWAは同認定トレーニングを受講したCDRテクニシャン向けに「JARWAバランスゲージ」の販売と車体損傷測定手法のトレーニングを2022年より実施。併せてJARWA会員工場に向けてCDR活用に関する勉強会を開催し、一般のCDRテクニシャンとの連携や会員工場におけるCDRテクニシャンの育成などを進める。
また、事故車両の損傷度合いと修理範囲の判定には、ボッシュのCDR認定アナリストが行うEDRデータ解析の能力と合わせ、車体補修の専門知識が必要となる。そのため両者が運営するJARWAの「EDRデータ利活用ワーキンググループ(WG)」が中心となり、JARWA会員企業とCDR認定アナリストとの協力体制を確立し、実践例を積み上げていく。
加えて両者は共同で、ログデータをステークホルダー間でシェアする仕組みのあるべき姿に関する調査研究を行い、市場におけるEDRデータ利活用の促進を目指す。
ボッシュのEDR抽出ツール「CDR」
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