Q&A 

    計測について

    • #鈑金
    • #見積り

    2021/10/15

    Q

    質問者
    指数?さん

    事故車の復元に際して計測は不可欠です。「事前計測0.6」は指数にありますが、常に作業しながら計測の必要がある場合、どのように請求または見積りすればいいでしょうか。外板などの仮合わせ時間を指数がみないのなら、計測に時間が掛かるのは、当然かつ必須なはずですが、そのような指数はありません。

    A

    回答者
    プロトリオス

    ご質問ありがとうございます。ボデー計測について回答させて頂きます。
     「事前計測 0.60」という内容がございますので、内板骨格修正指数を前提にご説明させて頂きます。ご質問の「事前計測 0.60」は、内板骨格修正指数の基本指数「3.50」の内訳である、マウント・ディスマウント「0.90」、事前計測「0.60」、寸法復元「2.00」の事前計測の事を言われているのかと思いますが、ご存知のように、この数値は基本指数「3.50」の内訳のひとつであって、単独で使用出来る指数ではございません。同様に「常に作業しながら計測の必要がある場合」ですが、これも内板骨格修正指数を前提に説明させて頂くと、内訳のひとつ寸法復元「2.00」に含まれております。指数テーブルマニュアル最新版(2021年10月発行)の内板骨格修正指数Q&A(P.207)に次のように書かれています。

    Q.10基本指数3.5の内訳はどのような構成ですか?
    (A)一部抜粋
    マウント・ディスマウントが0.9、事前計測が0.6、寸法復元作業(含:作業中の計測・合わせ)が2.0となりました。以下、省略

    とあります。従って、内板骨格修正指数を使用するという前提であれば、基本指数「3.50」の中に事前計測も、作業中の計測も含む事になります。あと、寸法復元「2.00」には「合わせ」も含むとありますが、ご質問に「外板などの仮合わせ時間を指数がみない」とあります。これについては、作業の段階によってどの部分の仮合わせが必要になるのか、ご質問の内容だけでは詳細が不明ですが、脱着取替指数の範囲であれば、指数に含まれる建付け調整が該当するかと思います。ご存知かと思いますが、この調整は組付け部品も相手側の部品も正常である事が前提になります。
    ここ最近の車両は、衝突安全ボデーを基準に設計されている事はご存知かと思います。内板骨格修正指数の条件から考えると、そのような車両は指数対象外となります。実際に現場でもあまり使用されてないようですし、保険協定の案件でもあまりうるさく言われないような事も耳にします。ただ、ボデー計測に関しては、最近の車両であれば欠かす事は出来ません。先進安全装備が装着された車両であれば尚更です。ミリ単位での精密なボデー計測がなければ、修理後の先進安全装置に関わる正しい調整作業が行えない事は事実ですので、ボデー計測に関しては、案件ごとに適切な範囲内での計上を心掛けて頂ければよいのではないでしょうか。

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