Q&A 鈑金・塗装のご相談
アルミパネルは基本的には板金しないで交換にする定義
2020/02/21
Q
- 質問者
エステックカーサービス?さん
基本的に、各社アルミのパネルは修理するのではなく、交換が基本となる理由を教えてください。お客様より、アルミパネルを板金しないで交換する定義を求められています。
私自身、アルミパネルは、修復が困難なため交換するようにディーラーでも習っておりましたが、板金塗装の基本的考え方や定義のようなものがあれば説明しやすいのですが、資料等御座いましたら教えて頂きたいです。アジャスターマニュアル等有りませんでしょうか?
部位は、ボンネットになります。
高額ですので、お客様がご納得いただけるような定義が欲しいです。
因みに、保険での修理になります。ご教示お願い致します。
A
- 回答者
プロトリオス
アルミパネルの修理に関して回答させて頂きます。
ご質問にあります「交換する定義」ですが、外板板金修正指数の対象外でもあり、残念ながら特に定義のようなものも存在しません。
ご存知のように工具もアルミ専用のものが必要ですし、粉体爆発防止にも気を付けて作業しなければいけません。また、損傷部の加工硬化や鈑金作業時に延びやすいという特徴もあり、いったん、延ばしてしまうと絞り作業が困難なため、最悪の場合は取替になってしまい、鋼板と比べると修正費用も高額になります。このようなことから、修理することが費用面や技術面から困難なため、一般的には、アルミパネルは修理より取替と言われているようです。
今回はボンネットが対象ということですが、ボンネットは車種によっては、歩行者頭部保護を目的とした部品として扱われることもあり、衝突安全の面で非常に重要な部品になっています。修理後の品質を考えると新品パネルに交換した方が良いと思われますが、修理時と取替時の手間や工賃などのバランスを考えて作業することも必要です。保険修理であれば、このあたりのことも踏まえてお客様や保険会社ともお話しされてみてはどうでしょうか。
ログインして コメントを書き込む
投稿する