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    アイシン、リンク式パワードアを開発

    • #その他

    2022/11/30

     アイシンは「アイシン サステナビリティ説明会2022」を開催した。その中で、SUVに搭載可能な新リンク式パワードア(LPD)を発表した。前後ドアがスライドドアで、フロントドアが車両前方へ、リヤドアが車両後方に向かって開き、これまでにない広い開口幅が得られ、狭いところでも乗降が容易になる。市場へは2024年投入を目指している。

    ■構造の考察

     一般的なスライドドアは、アッパー、センター、ロアの3本のレールがある。外観で最も視認しやすいのが、センターレールで、クォータパネル表面に溝があるのがそれだ。
     同社はリンク式パワードアと銘々していることから、画像から見えないものの、レールを減らすか、廃すものと見られる。ロッカーパネル下部が暗くて見えづらいが、配線が確認できることから、空間が開いている(青囲み部)。ロアレールを残すか、アームで支えるのか画像だけで判断は難しい。
     公開された試作モデルはレクサスRX(AGL2#、GGL2#、GYL2#系)と考えられるが、センターピラーを廃した構造になっている。このため、センターピラーレス化にともなう補強をドア内部のリインホースメントで担うものと見られる。開口部のストライカーは、開口部中央付近の上下とリヤドアの中央部に設定されているのが分かる(赤囲み部)。以上のことから、センターピラーレス化に伴う補強はダイハツ・タントと似た構造になるものと予想される。

    別の資料によると、開口部が1300mmあると発表されている。細かいところまで作り込まれており、市場投入目前というのも頷ける。一方、助手席にシートベルトが移設されず、あくまで試作品であると分かる

    上部から見たリンク式パワードアのイラスト。アッパーアームはなく、ロワとセンターの2本で支えてるように見える。そのためなのか、特にリヤドアのセンターアームはかなり太い印象

    センタピラーレス化による補強をドア内部のリインホースメントで行っている事例。ダイハツ・タントが複数の世代でこの構造を採用している。ドアアームの太さからも想像できる通りドア内へのリインホース追加によって重量が増えているものと想像される

    ベース車両となったと見られるレクサスRX(AGL2#、GGL2#、GYL2#系)

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