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テュフ、鈑金塗装工場認証の監査項目を改訂
2022/04/25
テュフ ラインランドジャパンは、鈑金塗装工場認証の監査内容及び法令遵守を確認するコンプライアンスチェックシートを約2年半ぶりに改訂。併せて、ボデー修正装置や3次元計測機などを保有する工場を可視化すべく「FE(Fully Equipped)工場」という新たなカテゴリーを設けた。
改訂に当たっては、法規制の改正や新技術の普及、新たな社会的要求の高まりなどによって、事業環境はどう変わっていくべきなのかを分かりやすく示すことを重視。
具体的には再修理やクレーム車両の取り扱い、サンディング工程が磨き工程に悪影響を与えない工夫、溶接ヒュームの特化則対応、サイバーセキュリティー対応などについて追加及び変更している。
特に再修理やクレームに対しては「工場の信頼低下、コスト増大などにもつながることから、よりシビアに取り扱う必要がある」(シニアセールスエグゼクティブ・栗田隆司氏)との観点から、対象車に札をかける、作業指示書の用紙の色を変えるなどして注意を向けさせるべきだとしている。
また、特定整備認証の始動に合わせ、外注作業に関する監査を強化。具体的には外注先が特定整備認証を受けているか、構内外注契約が結ばれているか、外注先の使用する材料や作業工程が修理書に準じているか、作業記録簿が適切に運用・管理されているか、などをチェックする。
今回新設したFE工場に関して栗田氏は、「車体整備に関する主要設備を自社で保有し、作業を内製することでコスト削減や短納期化などにつながる」と説明。これらの工場を可視化し、外注先を選定する上での判断材料を増やす狙いがある。
ただし、「常に最新鋭の設備機器をそろえるよう強制するものではない。法規制に対応し、取引先のニーズに沿うためにどうあるべきかを考える上での基準になり得るととらえてほしい」と言及した。
テュフ認証の取得社数は3月末時点で230社。2021年にはフォルクスワーゲン及びアウディの認定工場取得に当たりテュフ認証の取得が必須となるなど、引き続き注目を集めている。同社は今後もドイツ本国で設定された基準を踏まえ、日本市場に適した監査基準を構築していく。
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