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ダイハツ・ムーヴキャンバス(LA850S・860S)の特徴は? BP・整備・車販のポイントは?【売りたい車図鑑】
外観は初代と瓜二つだが「DNGA」採用で全面刷新。「ストライプス」と「セオリー」の2タイプを設定
2023/03/30
「ボデーショップレポート」連載「売りたい車図鑑」が今回よりBSRwebへ移籍。新型車の特徴およびBP・整備・車販のポイントを、それぞれページを分けて順次紹介していく。なお、「車遊記」で採り上げた車種については、その内容を補完するコンテンツとして展開する。
ダイハツ・ムーヴキャンバス ストライプスG。撮影車両のボディカラーはW25シャイニングホワイトパール×B87レイクブルーメタリック(2トーンカラーコードはXK6)
【車両の特徴】
実家暮らしの若い女性とその母親をメインターゲットとした、リヤ両側スライドドアを持つ背高軽ワゴン。2022年7月5日に現行2代目(LA850S・860S)へとフルモデルチェンジされた(発売は7月13日)。
2016年9月発売の初代に対し、全長×全幅×全高=3395×1475×1655mm(4WD車は1675mm)のボディサイズを維持し、ホイールベースも2460mm(初代比+5mm)とほぼ変わらず。
しかしながら、プラットフォームは現行タントなどと共通の「DNGA」(Daihatsu New Global Architecture)へと刷新されたことに伴い、エクステリアパーツやボディ骨格は新規に設計された。
これにより、高張力鋼板の使用部位が拡大され、設計も合理化されたことで、車体が約50kg軽量化。パワートレインとADAS「スマートアシスト」も最新の仕様へアップデートされている。
エクステリアも初代のテイストを色濃く受け継いでいるが、メインターゲットの若い女性がスマホネイティブ世代へ移行したことを受けて、全体的に丸みを帯びつつシンプルかつモダンなデザインへと一新された。
初代のバックドア中央からバンパーへと移設された、リヤのナンバープレート装着位置が最大の識別点
また、初代で人気を博した2トーンのボディカラーに対しモノトーンカラーの差別化を図りつつ、男性や中高年女性も取り込むべく、2トーン仕様を「ストライプス」、モノトーン仕様を「セオリー」として設定。インテリアもそれぞれ専用とすることで、「ストライプス」は明るく可愛い、「セオリー」は上質で落ち着いたイメージを演出している。
水平基調のシンプルかつモダンで小物入れが充実した運転席まわり。ガラス面積が広くフロントピラーが垂直に近いうえボンネットも見えるため車両感覚は掴みやすい
インテリアは機能面でも進化しており、初代でも好評だった後席下の収納「置きラクボックス」は、ついたてを上げて高さのある荷物を固定できる「バスケットモード」が片手でセッティング可能に。インパネはスマートフォンやマスクなどが収納しやすいよう工夫された。
上級グレード「Gターボ」および「G」にはそのほか、保温機能付きの「ホッとカップホルダー」や、運転席/助手席シートヒーター、360°スーパーUV&IRカットガラス、電動パーキングブレーキ+オートブレーキホールド機能を標準装備。
また標準グレード「X」を含む全車に、全車ワイヤレスでのApple CarPlay(Android AutoはUSB)接続や音声認識機能、Qi(チー)規格のワイヤレス充電機能、HDMI端子を備えた「9インチスマホ連携ディスプレイオーディオ」と、駐車支援機能「スマートパノラマパーキングアシスト」をメーカーオプション設定している。
シートは前後席とも若干小ぶりだがフィット感は上々。後席は240mmの前後スライド機構と4~50°のリクライニング機構を備える
そのほか、初代の頃より要望が多かったというターボ車を追加設定。高速域でベルトとスプリットギヤを併用する新世代の「D-CVT」と組み合わせることで、WLTC総合モード燃費22.4km/L(FF車。4WD車は20.9km/L)を達成している。NA(自然吸気)車は従来型CVTとの組み合わせで、WLTC総合モード燃費はFF車が22.9km/L、4WD車が21.6km/L。
【撮影車両主要諸元】
●グレード・型式
ストライプスG(FF)・5BA-LA850S
●全長×全幅×全高
3395×1475×1655mm
●ホイールベース
2460mm
●最低地上高
150mm
●車両重量
880kg
●乗車定員
4人
●エンジン種類・排気量
直列3気筒DOHC・658cc
●最高出力
38kW(52ps)/6900rpm
●最大トルク
60Nm(6.1kgm)/5000rpm
●WLTCモード燃費
22.9km/L(総合)
20.5km/L(市街地)
24.2km/L(郊外)
23.3km/L(高速)
●燃料種類・タンク容量
無鉛レギュラーガソリン・30L
●最小回転半径
4.4m
●サスペンション(前/後)
ストラット/トーションビーム
●ブレーキ(前/後)
ベンチレーテッドディスク/リーディング・トレーリング
●タイヤサイズ(前後)
155/65R14 75S
●車両本体価格
167万2000円
●装着メーカーオプション
・スマートクルーズパック(4万4000円)
・9インチスマホ連携ディスプレイオーディオ+スマートパノラマパーキングパック(14万8500円)
●装着ディーラーオプション
・カーペットマット(高機能タイプ・グレー。2万6026円)
・ETC車載器(エントリーモデル。1万7380円)
・ドライブレコーダー(3chモデル・前後室内記録。7万2556円)
(文・写真=遠藤正賢)
後席を前へスライドさせれば大きな荷物も積載可能。ただし背もたれを倒した際は大きな傾斜が残る
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